欠けている仏さまをこよなく愛する集団「欠け佛部」(部員一名)の部長によるBLOG
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全国の欠け仏さまを愛する皆さま!!!!
こんにちは、欠け佛部部長です。
私達(我)欠け佛部には、実はライバルがいます。
それは・・・即身仏部!!(全一名)
東京・東北をテリトリーとする彼ら(彼)は、事あるごとに、我々(我)欠け佛部に対抗してきました。
しかも、即身仏のみならず欠け仏への造詣も深く、豊富な欠け仏情報を手にしているのです。
がるる・・!
このままではっ!
「今一番マニアックな仏像系サークル」の地位が奪われてしまう・・・!!!
というか、欠け佛部部長の地位が・・・!!
そんな即身仏部が来奈良(らいなら。奈良に来ること)するという情報を得て、この機会にどっちが上なのか決戦することに。
決戦の場は・・・大和郡山市!!
0900時:近鉄郡山駅前
即身仏部の陰謀により、睡眠時間0状態の部長は改札前に佇んでおりました。
(事前の情報が上手く行かなかっただけです。早寝すればよかった)
電車が到着し、開く改札。
即身仏部部長キターーー!!!
いかにライバルだろうと、挨拶は紳士的にと思い「いやぁ、おはようございます」と部長は手を差し出しましたが・・・
その手は空を切りました。
おっと、いきなり握手拒否ときましたか・・・(笑顔)
燃えますね!!!
ゴングが鳴り響く(カーン)
それから、タクシー呼び合戦(引き分け)を経て、タクシーで山を登り、
決戦の場・松尾寺へ・・・!!!!!
ヒョオオオオオオオオ(風の音)
朝の山寺には人も少なく、
冷たい空気のなか、まだ残る紅葉が風に揺れる。
「ふふ、本当に我々とやるつもりか、欠け佛部部長よ」
「その台詞を撤回するなら今だぞ、即身仏部部長よ・・・」
そして、対峙する二人を見守るのは・・・・
あのひと!!!
千手観音トルソーさま「ふふ・・・馬鹿な喧嘩はおやめなさい」
+++++++++++++++抗争アングル終わり++++++++++++++++++++
要するに、仲良くトルソーさまに会いに行ったというわけです。
前回から一ヶ月ぶりのトルソーさまは、相変わらずの絶世の美しさ。
その神々しさの前に、二人の部長はノックアウト!
前回よりも人が少なく、ほとんど貸しきり状態。
ゆっくりと邂逅できました。
しかし、ねぇ・・・
このお方を見ていると、ひどく緊張してしまうのです。
好きだからです。
痛々しいはずの、黒くこげたお体が、奇跡的なフォルムを保っている。
一度、仏師によって彫られて誕生されたのち、
火災によって、二度目の誕生をされたのではないでしょうか。
千の腕をもっておられた頃も観音ならば、
極限の姿になられた今も、観音であり続けている。
観音、そして聖母的なイメージ。
全てを包み込む、母の温かい愛を感じます。
しばらく共に時を過ごすうちに、気づいたことが。
この、なんともいえない「母性」はどこから来るものなのか。
トルソー様の、ふくれたお腹。
この部分が、なんとも女性らしい。
ほっそりとしたお体ながら、突出したこの部分が、無意識に女性らしさを醸し出していたのか。
洋の東西を問わず存在する古代の豊穣の女神の像。
膨らんだ腹に、古代より人は理想の女性を見てきたのです。
きっと、その記憶が私達に刻まれているからこそ、このトルソーさまに温かく懐かしいものを感じてしまうのでしょう。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
息をすることも忘れて、トルソー様を見つめ、そして私達は松尾寺を後にしました。
そのまま松尾山を下り、斑鳩へ。
(途中自転車で登山する人数名に遭遇。あれはなんなの・・・?)
中宮寺で、世界三大アルカイックスマイルと呼ばれている菩薩さまに会い、
一路、西ノ京へ。
西ノ京。
勘の鋭い欠け仏ファンの皆さまならもうお気づきでしょう・・・
そうです、次の目的地は・・・
即身仏部との抗争2ラウンドへ続く
こんにちは、欠け佛部部長です。
私達(我)欠け佛部には、実はライバルがいます。
それは・・・即身仏部!!(全一名)
東京・東北をテリトリーとする彼ら(彼)は、事あるごとに、我々(我)欠け佛部に対抗してきました。
しかも、即身仏のみならず欠け仏への造詣も深く、豊富な欠け仏情報を手にしているのです。
がるる・・!
このままではっ!
「今一番マニアックな仏像系サークル」の地位が奪われてしまう・・・!!!
というか、欠け佛部部長の地位が・・・!!
そんな即身仏部が来奈良(らいなら。奈良に来ること)するという情報を得て、この機会にどっちが上なのか決戦することに。
決戦の場は・・・大和郡山市!!
0900時:近鉄郡山駅前
即身仏部の陰謀により、睡眠時間0状態の部長は改札前に佇んでおりました。
(事前の情報が上手く行かなかっただけです。早寝すればよかった)
電車が到着し、開く改札。
即身仏部部長キターーー!!!
いかにライバルだろうと、挨拶は紳士的にと思い「いやぁ、おはようございます」と部長は手を差し出しましたが・・・
その手は空を切りました。
おっと、いきなり握手拒否ときましたか・・・(笑顔)
燃えますね!!!
ゴングが鳴り響く(カーン)
それから、タクシー呼び合戦(引き分け)を経て、タクシーで山を登り、
決戦の場・松尾寺へ・・・!!!!!
ヒョオオオオオオオオ(風の音)
朝の山寺には人も少なく、
冷たい空気のなか、まだ残る紅葉が風に揺れる。
「ふふ、本当に我々とやるつもりか、欠け佛部部長よ」
「その台詞を撤回するなら今だぞ、即身仏部部長よ・・・」
そして、対峙する二人を見守るのは・・・・
あのひと!!!
千手観音トルソーさま「ふふ・・・馬鹿な喧嘩はおやめなさい」
+++++++++++++++抗争アングル終わり++++++++++++++++++++
要するに、仲良くトルソーさまに会いに行ったというわけです。
前回から一ヶ月ぶりのトルソーさまは、相変わらずの絶世の美しさ。
その神々しさの前に、二人の部長はノックアウト!
前回よりも人が少なく、ほとんど貸しきり状態。
ゆっくりと邂逅できました。
しかし、ねぇ・・・
このお方を見ていると、ひどく緊張してしまうのです。
好きだからです。
痛々しいはずの、黒くこげたお体が、奇跡的なフォルムを保っている。
一度、仏師によって彫られて誕生されたのち、
火災によって、二度目の誕生をされたのではないでしょうか。
千の腕をもっておられた頃も観音ならば、
極限の姿になられた今も、観音であり続けている。
観音、そして聖母的なイメージ。
全てを包み込む、母の温かい愛を感じます。
しばらく共に時を過ごすうちに、気づいたことが。
この、なんともいえない「母性」はどこから来るものなのか。
トルソー様の、ふくれたお腹。
この部分が、なんとも女性らしい。
ほっそりとしたお体ながら、突出したこの部分が、無意識に女性らしさを醸し出していたのか。
洋の東西を問わず存在する古代の豊穣の女神の像。
膨らんだ腹に、古代より人は理想の女性を見てきたのです。
きっと、その記憶が私達に刻まれているからこそ、このトルソーさまに温かく懐かしいものを感じてしまうのでしょう。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
息をすることも忘れて、トルソー様を見つめ、そして私達は松尾寺を後にしました。
そのまま松尾山を下り、斑鳩へ。
(途中自転車で登山する人数名に遭遇。あれはなんなの・・・?)
中宮寺で、世界三大アルカイックスマイルと呼ばれている菩薩さまに会い、
一路、西ノ京へ。
西ノ京。
勘の鋭い欠け仏ファンの皆さまならもうお気づきでしょう・・・
そうです、次の目的地は・・・
即身仏部との抗争2ラウンドへ続く
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嗚呼
あなたは
どうやってつくられ
祀られ
その手足を失ったのか
なぜ隠され
眠りにつき
再び発見され
この世の光を再び受けたのか
それはきっと
あなたが持つ天性の美しさと気品
それがあなたを守り続けたのだろう・・・
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
全国の欠け仏さまを愛する皆さま!!!!
こんにちは、欠け佛部部長です。
上の文章を打っていて、三回くらい恥ずかしくて死にそうになりましたが、
あの方に対する素直な気持ちです。
あの方・・・
そう・・・
松尾寺の千手観音トルソーさま!!!!!!!
千手観音トルソーさまこと焼損千手観音像(残欠)さま。
文字通り、既に仏像の形は失われております。
真っ黒に焼け、なだらかな体をした柱といったような。
リンク先にお姿があります。
「松尾寺WEBサイト」
このお方は、昭和28年に本堂の改修の際、天井裏から発見されたのです。
布に包まれ、保管されていたのだとか。
その布をはぎ取った人・・・さぞかし驚いたことでしょう。
焼け焦げ、本来の姿を失い、しかし絶大な「ほとけ」のオーラにみなぎっているトルソーさまがそこに眠っておられたのですから!
詳しい研究は進んでいないようですが、恐らく、この松尾寺の最初の本尊である十一面観音であろうと推測されています。
このトルソーさまが広く世に知られるようになったのは、随筆家の白洲正子さんの著「十一面観音巡礼」がきっかけ。
それらの仏像と並んで、ひときわ目をひく彫刻があった。もはや彫刻とは呼べない、大きな木のかたまりである。頭も、手も失われ、全身真黒焦げに焼けただれているが、すらりと立ったこのトルソーは、いかにも美しい。私は立木観音というものを未だ見たことはないが、これは正しく自然の木に還元した菩薩の像である。地獄の業火に焼かれ、千数百年の風雪に耐えて、朽木と化したその姿は、身をもって仏の慈悲を示しているような感じがする。
白洲正子「十一面観音巡礼」
この一文によって、この観音様は「トルソー」と呼ばれるようになったのです。
白洲さんは、鄙びたものへの美を見出す達人だと思います。
しかし、彼女のこの評価を知らなくても、あのお方の前に立てばその凄さが伝わってくること間違いなし!!
むしろ、仏教や仏教彫刻への知識のない人ほど、この仏さまの凄さを素朴に受け止められるのではないでしょうか!
ほっそりとしたスレンダーな体つきながら、どこか肉感的で菩薩的な慈愛が感じられ、
痛ましい姿であるのに、そのことを忘れるくらいの美しさと気高さ、
その前で人はただ息を呑み、止まった時間の中でただ硬直するしかないのです!!
(本当、今回の記事は書いていて恥ずかしいのですが、書かずにはいられない!)
私はこのお方に、今年の五月に世田谷美術館で開催された「白洲正子展」で始めてお会いしました。
賑々しい会場の中でも、一際目立っておられたトルソーさま。
ひと目見て、私はノックアウトされてしまったのでした。
そして今回、ホームである松尾寺で初公開とのお話を聞き、
行ってきました、松尾寺。
大和郡山市の、JR小泉駅から徒歩50分(歩いた!)(半分くらい山道だった!)(しんどいよ☆)
近鉄バスもあるのですが、最寄のバス停である「松尾寺口」からも徒歩30分。本数も少ないので、ここまで歩いてもそんなに変わらない気が、という。
松尾寺 山門
トルソーさまは普段は拝観できませんが、白洲正子生誕100年を記念して、特別に12月25日まで公開しているのです。
本坊で拝観受付を行い(300円)、宝蔵殿へ。
受付の印として、上記の白洲正子さんの文章がプリントされたものを頂きました。
宝蔵殿の扉をくぐると・・・・
薄暗い部屋の片隅に、あの方の横顔(顔はない)がー!!!!
天女だ・・・
神だ・・・
マザー・テレサだ・・・!
エルビスだ・・・!
仏だ・・・(正解)
(映画「Sin City」より)
私のフェイバリット仏さまは、興福寺国宝館の「銀造仏手」さまなのですが、
あのお方のことは一瞬忘れてしまいました。
それくらいです。
黒く、木の素材感が感じられるお体
胸のすぐ下の部分が盛り上がっていて、それがなんとも言えない体の線のバランスをとっていて。
清楚なのに女性的。
静かなのに躍動的。
こんなに、仏の姿からかけ離れているにも限らず、そこにほとけを見出すことのできるお姿。
完璧なほとけさまだと思います!!!
このお方に、この世で出会えて本当に嬉しい・・・!!
この奇跡に乾杯!!!!
通常は非公開なのが、本当に残念です。
割りと多く撮影されているので、お姿はチェックできるのですが・・・。(ちなみに、「あかい奈良」2011年秋冬号にも取り上げられています)
年に一度くらい公開されないかしら。
ああ、期間中にもう一度くらい会いに行こうかしら!?
Here’s looking at you, kid.
あなたは
どうやってつくられ
祀られ
その手足を失ったのか
なぜ隠され
眠りにつき
再び発見され
この世の光を再び受けたのか
それはきっと
あなたが持つ天性の美しさと気品
それがあなたを守り続けたのだろう・・・
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
全国の欠け仏さまを愛する皆さま!!!!
こんにちは、欠け佛部部長です。
上の文章を打っていて、三回くらい恥ずかしくて死にそうになりましたが、
あの方に対する素直な気持ちです。
あの方・・・
そう・・・
松尾寺の千手観音トルソーさま!!!!!!!
千手観音トルソーさまこと焼損千手観音像(残欠)さま。
文字通り、既に仏像の形は失われております。
真っ黒に焼け、なだらかな体をした柱といったような。
リンク先にお姿があります。
「松尾寺WEBサイト」
このお方は、昭和28年に本堂の改修の際、天井裏から発見されたのです。
布に包まれ、保管されていたのだとか。
その布をはぎ取った人・・・さぞかし驚いたことでしょう。
焼け焦げ、本来の姿を失い、しかし絶大な「ほとけ」のオーラにみなぎっているトルソーさまがそこに眠っておられたのですから!
詳しい研究は進んでいないようですが、恐らく、この松尾寺の最初の本尊である十一面観音であろうと推測されています。
このトルソーさまが広く世に知られるようになったのは、随筆家の白洲正子さんの著「十一面観音巡礼」がきっかけ。
それらの仏像と並んで、ひときわ目をひく彫刻があった。もはや彫刻とは呼べない、大きな木のかたまりである。頭も、手も失われ、全身真黒焦げに焼けただれているが、すらりと立ったこのトルソーは、いかにも美しい。私は立木観音というものを未だ見たことはないが、これは正しく自然の木に還元した菩薩の像である。地獄の業火に焼かれ、千数百年の風雪に耐えて、朽木と化したその姿は、身をもって仏の慈悲を示しているような感じがする。
白洲正子「十一面観音巡礼」
この一文によって、この観音様は「トルソー」と呼ばれるようになったのです。
白洲さんは、鄙びたものへの美を見出す達人だと思います。
しかし、彼女のこの評価を知らなくても、あのお方の前に立てばその凄さが伝わってくること間違いなし!!
むしろ、仏教や仏教彫刻への知識のない人ほど、この仏さまの凄さを素朴に受け止められるのではないでしょうか!
ほっそりとしたスレンダーな体つきながら、どこか肉感的で菩薩的な慈愛が感じられ、
痛ましい姿であるのに、そのことを忘れるくらいの美しさと気高さ、
その前で人はただ息を呑み、止まった時間の中でただ硬直するしかないのです!!
(本当、今回の記事は書いていて恥ずかしいのですが、書かずにはいられない!)
私はこのお方に、今年の五月に世田谷美術館で開催された「白洲正子展」で始めてお会いしました。
賑々しい会場の中でも、一際目立っておられたトルソーさま。
ひと目見て、私はノックアウトされてしまったのでした。
そして今回、ホームである松尾寺で初公開とのお話を聞き、
行ってきました、松尾寺。
大和郡山市の、JR小泉駅から徒歩50分(歩いた!)(半分くらい山道だった!)(しんどいよ☆)
近鉄バスもあるのですが、最寄のバス停である「松尾寺口」からも徒歩30分。本数も少ないので、ここまで歩いてもそんなに変わらない気が、という。
松尾寺 山門
トルソーさまは普段は拝観できませんが、白洲正子生誕100年を記念して、特別に12月25日まで公開しているのです。
本坊で拝観受付を行い(300円)、宝蔵殿へ。
受付の印として、上記の白洲正子さんの文章がプリントされたものを頂きました。
宝蔵殿の扉をくぐると・・・・
薄暗い部屋の片隅に、あの方の横顔(顔はない)がー!!!!
天女だ・・・
神だ・・・
マザー・テレサだ・・・!
エルビスだ・・・!
仏だ・・・(正解)
(映画「Sin City」より)
私のフェイバリット仏さまは、興福寺国宝館の「銀造仏手」さまなのですが、
あのお方のことは一瞬忘れてしまいました。
それくらいです。
黒く、木の素材感が感じられるお体
胸のすぐ下の部分が盛り上がっていて、それがなんとも言えない体の線のバランスをとっていて。
清楚なのに女性的。
静かなのに躍動的。
こんなに、仏の姿からかけ離れているにも限らず、そこにほとけを見出すことのできるお姿。
完璧なほとけさまだと思います!!!
このお方に、この世で出会えて本当に嬉しい・・・!!
この奇跡に乾杯!!!!
通常は非公開なのが、本当に残念です。
割りと多く撮影されているので、お姿はチェックできるのですが・・・。(ちなみに、「あかい奈良」2011年秋冬号にも取り上げられています)
年に一度くらい公開されないかしら。
ああ、期間中にもう一度くらい会いに行こうかしら!?
Here’s looking at you, kid.
全国の欠け仏さまを愛する皆さま!!!!
こんにちは、欠け佛部部長です。
先日、滋賀県( ま た )の櫟野寺へ行ってきました!!!
場所は湖南の甲賀市甲賀町です!
甲賀・・・といえば・・・
そう、甲賀忍者の里!!
車で移動していると、飛び出し忍者をたくさん見ることができます!
しかも、その間隔が・・・狭い!大量!
(こんなにいらんやろー)
これらの忍者は地元の方々の有志で作るものなので、顔のクオリティもピンからキリまであります。
更に、忍者たちは時々変装して顔を変えてしまい、通行者を惑わすとのこと・・・。
恐ろしやー!
甲賀の里を通る際はご注意を。
さて、櫟野寺。
らくやじ、と読みますが、この読みとなったのは第二次世界大戦後のことで、元々は「いちいのでら」だったとのこと。
792年に、最澄によって建立された古寺。
叡山や東寺に、建物の補修のための木材を度々提供したという記録が残っているそうです。
この地は、木材がとれることで有名。
現在でも林業が盛んであるようす。
櫟野にも、今でも集落の共同林が運営されていたり、林業を通しての団結の強い地域だと感じました。
門前を伊勢街道に通じる道が通っているため、かつては参拝客で賑わったようです。
現在はひっそりとした静かなおもむきです。
そんな櫟野寺は、旧国宝で、重文の十一面観音さま(日本最大の座仏観音)や、坂上田村麻呂が彫刻したと伝えられている田村毘沙門天立像が有名ですが、実は欠け仏様もたくさんおられます。
かつて、櫟野寺には多くの末寺がありましたが、廃れたり他宗になったりしたため、行き場を失った仏さまたちが続出。
それらの仏さまたちがこちらに集っているのです! (欠け佛様には欠かせないエピソードですね…)
古い一木造の仏さまが多いので、手足のパーツが破損してしまうのでしょう。
頭やお体は美しいままの仏さまが多いです。
そして、こちらの仏さまたちには不思議な特徴があります。
足先の欠損
十一面観音さまたち お堂の向かって上手の壁に並ぶ十一面観音さまたち。 素朴ながら気品ある顔立ち。
足先が揃って欠損…!?
平安の地蔵菩薩様 美しいお顔ですが、両手と…足先が欠損
やや厳しい顔立ちの地蔵菩薩さま 僧形神像か、と言われています。 こちらも…足先がない
ふたつめの部屋に入ってすぐの場所におられる、やや厳しい密教的な顔立ちの聖観音さま こちらも足先なし
どうしてこんなに足先のない仏さまが多いのか…!?
いずれも、本当に足の指から先の、先端部分のみがありません。
専門の方にもお聞きしましたが、はっきりした理由はわからないそうです。
しかし、かつてこの辺りに仏像の工房があったとされており、未完成の像である可能性も考えられます。
とはいえ、指先だけ別パーツというのも考えにくく、やはり真実は闇…。
ベスト欠け仏in櫟野寺
欠け「仏」ではありませんが、 薬師如来像の足元に控える、一対の狛犬たちがイチ押しです。
両方とも、足のパーツはほとんど無く、 朽ちた棒のようなもので体を支えています。
右側の狛犬には頭からざっくり傷が走っていますし、両者とも全体的に痛みが激しく、木に戻る一歩手前といったところ。
狛犬がどうして寺に・・・? という謎もありますが、天台宗で神仏習合が積極的に行われたのかもしれませんし、関連する寺院の鎮守社にあったものなのかもしれません。
色々と謎の多い櫟野寺。
平安の美しい仏様たちに囲まれながら、ついつい長い時間を過ごしてしまいました。
またいきたい!!
(拝観した日:2011.10.22)
こんにちは、欠け佛部部長です。
先日、滋賀県( ま た )の櫟野寺へ行ってきました!!!
場所は湖南の甲賀市甲賀町です!
甲賀・・・といえば・・・
そう、甲賀忍者の里!!
車で移動していると、飛び出し忍者をたくさん見ることができます!
しかも、その間隔が・・・狭い!大量!
これらの忍者は地元の方々の有志で作るものなので、顔のクオリティもピンからキリまであります。
更に、忍者たちは時々変装して顔を変えてしまい、通行者を惑わすとのこと・・・。
恐ろしやー!
甲賀の里を通る際はご注意を。
さて、櫟野寺。
らくやじ、と読みますが、この読みとなったのは第二次世界大戦後のことで、元々は「いちいのでら」だったとのこと。
792年に、最澄によって建立された古寺。
叡山や東寺に、建物の補修のための木材を度々提供したという記録が残っているそうです。
この地は、木材がとれることで有名。
現在でも林業が盛んであるようす。
櫟野にも、今でも集落の共同林が運営されていたり、林業を通しての団結の強い地域だと感じました。
門前を伊勢街道に通じる道が通っているため、かつては参拝客で賑わったようです。
現在はひっそりとした静かなおもむきです。
そんな櫟野寺は、旧国宝で、重文の十一面観音さま(日本最大の座仏観音)や、坂上田村麻呂が彫刻したと伝えられている田村毘沙門天立像が有名ですが、実は欠け仏様もたくさんおられます。
かつて、櫟野寺には多くの末寺がありましたが、廃れたり他宗になったりしたため、行き場を失った仏さまたちが続出。
それらの仏さまたちがこちらに集っているのです! (欠け佛様には欠かせないエピソードですね…)
古い一木造の仏さまが多いので、手足のパーツが破損してしまうのでしょう。
頭やお体は美しいままの仏さまが多いです。
そして、こちらの仏さまたちには不思議な特徴があります。
足先の欠損
十一面観音さまたち お堂の向かって上手の壁に並ぶ十一面観音さまたち。 素朴ながら気品ある顔立ち。
足先が揃って欠損…!?
平安の地蔵菩薩様 美しいお顔ですが、両手と…足先が欠損
やや厳しい顔立ちの地蔵菩薩さま 僧形神像か、と言われています。 こちらも…足先がない
ふたつめの部屋に入ってすぐの場所におられる、やや厳しい密教的な顔立ちの聖観音さま こちらも足先なし
どうしてこんなに足先のない仏さまが多いのか…!?
いずれも、本当に足の指から先の、先端部分のみがありません。
専門の方にもお聞きしましたが、はっきりした理由はわからないそうです。
しかし、かつてこの辺りに仏像の工房があったとされており、未完成の像である可能性も考えられます。
とはいえ、指先だけ別パーツというのも考えにくく、やはり真実は闇…。
ベスト欠け仏in櫟野寺
欠け「仏」ではありませんが、 薬師如来像の足元に控える、一対の狛犬たちがイチ押しです。
両方とも、足のパーツはほとんど無く、 朽ちた棒のようなもので体を支えています。
右側の狛犬には頭からざっくり傷が走っていますし、両者とも全体的に痛みが激しく、木に戻る一歩手前といったところ。
狛犬がどうして寺に・・・? という謎もありますが、天台宗で神仏習合が積極的に行われたのかもしれませんし、関連する寺院の鎮守社にあったものなのかもしれません。
色々と謎の多い櫟野寺。
平安の美しい仏様たちに囲まれながら、ついつい長い時間を過ごしてしまいました。
またいきたい!!
(拝観した日:2011.10.22)
今回は、仏像ナイトから帰宅後に気づいたことを。
夜行バスで、朝大阪について、電車で帰ってきて、ぼんやりシャワーを浴びていました。
ちょっぴり睡眠不足な頭の中では、まだ興奮冷めやらぬ状態。昨夜の仏像ナイトを反芻・・・。
ふと、仏-1の時、あまりにもプロフェッショナルなプレゼンをされていた方を思い出したのです。
私が投票させていただいた、「東寺 降三世明王」のプレゼンターの方です。
「すごいいい声だったなー・・・」
「イケメンだったなー」
「そういえばCD出してはるとか言ってたなぁ。歌手の方かなにかなのかしら・・・」
「確か、お名前はコーリーさんとか・・・」
ん?
コーリーさん・・・・!?
どっかで聞いた名前なんだよなぁ・・・
そのとき部長(全裸)は思い出しました。
「コーリーの仏像でGo!」のコーリーさんじゃないですか!!?
コーリーの仏像でGo!
Podcastで放送されていた仏像の番組。
3年ほど前、聴いていたのですっ!
こちらでチェックできるようです→ http://butuzo.cocolog-nifty.com/blog/
間違いない、今考えると同じ声だ。
ああ、もっと絡めばよかった。
お話すればよかった!!
調べると、やっぱりプロのタレントさん!
リングアナや、ナレーターなどのお仕事をされている様子。
会場で販売されていたCDも「仏像でGo!」のCDだったみたいです。
こちらで買えるみたい!→http://stmm.cart.fc2.com/ca3/9/p-r-s/
※当日、交流者さまたちとお話しすることに夢中で、会場を眺めることがおろそかになっていました。
なんというか、一時期聞いていたお声の本人さまと出会えて、すごくびっくりしました。
当時はたしか、まだ仏像ファンの友達も少なかった時期。
Podcastで見つけたときは嬉しかったなぁー
などと、当時のことを思い出したり。
仏像ナイト、いろんなご縁を感じました!
あらためて、運営された仏像部の皆様には感謝です!
夜行バスで、朝大阪について、電車で帰ってきて、ぼんやりシャワーを浴びていました。
ちょっぴり睡眠不足な頭の中では、まだ興奮冷めやらぬ状態。昨夜の仏像ナイトを反芻・・・。
ふと、仏-1の時、あまりにもプロフェッショナルなプレゼンをされていた方を思い出したのです。
私が投票させていただいた、「東寺 降三世明王」のプレゼンターの方です。
「すごいいい声だったなー・・・」
「イケメンだったなー」
「そういえばCD出してはるとか言ってたなぁ。歌手の方かなにかなのかしら・・・」
「確か、お名前はコーリーさんとか・・・」
ん?
コーリーさん・・・・!?
どっかで聞いた名前なんだよなぁ・・・
そのとき部長(全裸)は思い出しました。
「コーリーの仏像でGo!」のコーリーさんじゃないですか!!?
コーリーの仏像でGo!
Podcastで放送されていた仏像の番組。
3年ほど前、聴いていたのですっ!
こちらでチェックできるようです→ http://butuzo.cocolog-nifty.com/blog/
間違いない、今考えると同じ声だ。
ああ、もっと絡めばよかった。
お話すればよかった!!
調べると、やっぱりプロのタレントさん!
リングアナや、ナレーターなどのお仕事をされている様子。
会場で販売されていたCDも「仏像でGo!」のCDだったみたいです。
こちらで買えるみたい!→http://stmm.cart.fc2.com/ca3/9/p-r-s/
※当日、交流者さまたちとお話しすることに夢中で、会場を眺めることがおろそかになっていました。
なんというか、一時期聞いていたお声の本人さまと出会えて、すごくびっくりしました。
当時はたしか、まだ仏像ファンの友達も少なかった時期。
Podcastで見つけたときは嬉しかったなぁー
などと、当時のことを思い出したり。
仏像ナイト、いろんなご縁を感じました!
あらためて、運営された仏像部の皆様には感謝です!
渋谷で行われたイベント「仏像ナイトvol.3」に参加してきました!
仏像部さま制作のミニ雑誌。
この不動さまは弘法大師の作と伝えられております。
ある日大師の前に現れた不動さまが「汝に無漏の浄火をあたえよう」
といって自らの左腕を切り落としてしまった!そして切り口からは神々しい炎が…。
という姿を弘法大師が像に刻み、こういうお姿で残っているのだそうです。
すごいネタの細かさ…!
前編はコチラ→http://kakebutsu.blog.shinobi.jp/Entry/7/
■仏-1グランプリ
■仏-1グランプリ
さて、プレゼンバトル開始!
ファイナリストは五名。
プレゼンされた仏像さま&プレゼンターさまは次の通り。
「岡寺 如意輪観音」
・・・Twitterの交流者様。雪見大福にたとえたり、発想が面白かったw
・・・Twitterの交流者様。雪見大福にたとえたり、発想が面白かったw
「僧形八幡神像」
・・・平成生まれの学生さん。かわいい!声がすごく通る!お陰様でちょっと神像に興味が出ました。
・・・平成生まれの学生さん。かわいい!声がすごく通る!お陰様でちょっと神像に興味が出ました。
「東大寺二月堂 不空羂索観音立像」
・・・イケメン。デートのレクチャーもあったり、色々イケメン。
・・・イケメン。デートのレクチャーもあったり、色々イケメン。
「法隆寺 塔本塑像」
・・・ダンディで長身でイケメンな方!!プレゼン映像がプロの犯行!!でした。レベルの高さに鳥肌立った。プレゼンもすごい!
・・・ダンディで長身でイケメンな方!!プレゼン映像がプロの犯行!!でした。レベルの高さに鳥肌立った。プレゼンもすごい!
「東寺 降三世明王」
・・・目力強いイケメンさま!毘沙門天コス似合いそう~とか妄想。
そしてトークがプロの犯行!!
客席の皆さんに印を結ばせたり、観客のノせ方の技術がハンパなかったです!!
・・・目力強いイケメンさま!毘沙門天コス似合いそう~とか妄想。
そしてトークがプロの犯行!!
客席の皆さんに印を結ばせたり、観客のノせ方の技術がハンパなかったです!!
プレゼンが終わると、お客さんはそれぞれ一番よかったプレゼンターに投票。
私は、かなり迷ったのですが・・・・、宇摩妃が好きなので「降三世明王」の方に投票。ドキドキ☆
その後、休憩。
この時間にもいろんな方とおしゃべりしましたー!
「欠け佛部知ってるー」
というお方とか、交流者様たちに話しかけていただいてうはうはでした。
いろんな欠け佛情報を教えていただいたり、とても充実☆
行きたいお寺が増えました。
きゃっきゃっ!
きゃっきゃっ!
■坂原弘康さんのスライドショー
仏像部顧問でプロの寺社ライターであり、大仏研究家でもある坂原
弘康さんのスライドショートーク。
弘康さんのスライドショートーク。
テーマは「高僧伝説」
名古屋の五色園にある親鸞の塑像など、ちょっと変わった高僧の像
について面白トーク。
について面白トーク。
会場大盛り上がりでした!
さて、このあといよいよ仏-1の勝者発表が。
優勝されたのは、「法隆寺 塔本塑像」のプレゼンターのお方!
おめでとうございますー!
優勝商品は、株式会社MORITA提供の仏像を、用意された数種
類から好きなものをひとつ選べるというもの!
類から好きなものをひとつ選べるというもの!
優勝者さま、大興奮!
客席も大興奮!
そして、いよいよ閉会・・・
仏像部副部長さまの挨拶と、みんな一斉に手を合わせて「なむ~」っ
てして終わり。
てして終わり。
和やかな幕引きとなりました。
それから、その夜中にバスで帰らなければいけない部長は、同じく
バスで帰るという方と一緒に新宿まで移動。(途中でメイクオフ)
バスで帰るという方と一緒に新宿まで移動。(途中でメイクオフ)
まだ興奮さめぬままご飯を食べつつ熱く語りあい、解散。
それぞれのバスで帰路へつきました。
最初は、東京は遠いし、行こうか迷っていたのですが・・・
行ってよかった!!!!!
すごく楽しかったです。
【おみやげ一覧】
仏像ナイトでいただいたもの
BTUTUS
仏像部さま制作のミニ雑誌。
見仏レポートや、仏像漫画、仏像クロスワードなど盛りだくさんです!
そしてここ、Twitterアンケートのコーナー・・・
部長の回答載ってる!!!
ワーイ!
目白不動 金乗院のしおり&護身御守
なんと…、自分のTwitterやブログを見てくださっている方からのプレゼント。(お美しい女性でした)(抱きつかせてくださいました)
自分のために、わざわざ買ってきてくださったのです!きゃーー!
目白不動…?欠け佛さまなのかしら?
と思ったら、なんと不動さまの腕がなくて炎が出ている!!
この不動さまは弘法大師の作と伝えられております。
ある日大師の前に現れた不動さまが「汝に無漏の浄火をあたえよう」
といって自らの左腕を切り落としてしまった!そして切り口からは神々しい炎が…。
という姿を弘法大師が像に刻み、こういうお姿で残っているのだそうです。
ほえー!
そして、御守りの中身は・・・?
左腕だー!
すごいネタの細かさ…!
正確には欠け佛さまではありませんが、私の好みを把握してらっしゃる・・・。
めちゃくちゃ嬉しかったです。ありがたや!
阿修羅像
そして、仏像クイズの優勝賞品である、阿修羅フィギュア!!
イケメン!!
台座もついていて、コレクション用にぴったり。
どこに飾ろうかしら?
そんなこんなで、おなかいっぱいでございました。
マニアックで、お洒落で、とっても良い時間が過ごせました。
いろんな方に見られているんだ、と実感しつつ、
自分の道(もちろん欠け佛道です)をもっと極めたいなーと思いましたー!
白塗りももっと上手くなりたいな!
仏像ナイトvol.3で、お会いした方々
ありがとう御座いました!
ありがとう御座いました!
そして
仏像部の皆さま、
素敵な夜をありがとうございます!!!
仏像部の皆さま、
素敵な夜をありがとうございます!!!
次回も絶対参加します!!!!
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欠け佛さまに会うこと
自己紹介:
大阪に住む欠け佛好きな人。
好きなものは三つ。妹と鬼と欠け佛。
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