欠けている仏さまをこよなく愛する集団「欠け佛部」(部員一名)の部長によるBLOG
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全国の欠け仏さまを愛する皆さま!!!!
こんにちは、欠け佛部部長です。
先日、滋賀県( ま た )の櫟野寺へ行ってきました!!!
場所は湖南の甲賀市甲賀町です!
甲賀・・・といえば・・・
そう、甲賀忍者の里!!
車で移動していると、飛び出し忍者をたくさん見ることができます!
しかも、その間隔が・・・狭い!大量!
(こんなにいらんやろー)
これらの忍者は地元の方々の有志で作るものなので、顔のクオリティもピンからキリまであります。
更に、忍者たちは時々変装して顔を変えてしまい、通行者を惑わすとのこと・・・。
恐ろしやー!
甲賀の里を通る際はご注意を。
さて、櫟野寺。
らくやじ、と読みますが、この読みとなったのは第二次世界大戦後のことで、元々は「いちいのでら」だったとのこと。
792年に、最澄によって建立された古寺。
叡山や東寺に、建物の補修のための木材を度々提供したという記録が残っているそうです。
この地は、木材がとれることで有名。
現在でも林業が盛んであるようす。
櫟野にも、今でも集落の共同林が運営されていたり、林業を通しての団結の強い地域だと感じました。
門前を伊勢街道に通じる道が通っているため、かつては参拝客で賑わったようです。
現在はひっそりとした静かなおもむきです。
そんな櫟野寺は、旧国宝で、重文の十一面観音さま(日本最大の座仏観音)や、坂上田村麻呂が彫刻したと伝えられている田村毘沙門天立像が有名ですが、実は欠け仏様もたくさんおられます。
かつて、櫟野寺には多くの末寺がありましたが、廃れたり他宗になったりしたため、行き場を失った仏さまたちが続出。
それらの仏さまたちがこちらに集っているのです! (欠け佛様には欠かせないエピソードですね…)
古い一木造の仏さまが多いので、手足のパーツが破損してしまうのでしょう。
頭やお体は美しいままの仏さまが多いです。
そして、こちらの仏さまたちには不思議な特徴があります。
足先の欠損
十一面観音さまたち お堂の向かって上手の壁に並ぶ十一面観音さまたち。 素朴ながら気品ある顔立ち。
足先が揃って欠損…!?
平安の地蔵菩薩様 美しいお顔ですが、両手と…足先が欠損
やや厳しい顔立ちの地蔵菩薩さま 僧形神像か、と言われています。 こちらも…足先がない
ふたつめの部屋に入ってすぐの場所におられる、やや厳しい密教的な顔立ちの聖観音さま こちらも足先なし
どうしてこんなに足先のない仏さまが多いのか…!?
いずれも、本当に足の指から先の、先端部分のみがありません。
専門の方にもお聞きしましたが、はっきりした理由はわからないそうです。
しかし、かつてこの辺りに仏像の工房があったとされており、未完成の像である可能性も考えられます。
とはいえ、指先だけ別パーツというのも考えにくく、やはり真実は闇…。
ベスト欠け仏in櫟野寺
欠け「仏」ではありませんが、 薬師如来像の足元に控える、一対の狛犬たちがイチ押しです。
両方とも、足のパーツはほとんど無く、 朽ちた棒のようなもので体を支えています。
右側の狛犬には頭からざっくり傷が走っていますし、両者とも全体的に痛みが激しく、木に戻る一歩手前といったところ。
狛犬がどうして寺に・・・? という謎もありますが、天台宗で神仏習合が積極的に行われたのかもしれませんし、関連する寺院の鎮守社にあったものなのかもしれません。
色々と謎の多い櫟野寺。
平安の美しい仏様たちに囲まれながら、ついつい長い時間を過ごしてしまいました。
またいきたい!!
(拝観した日:2011.10.22)
こんにちは、欠け佛部部長です。
先日、滋賀県( ま た )の櫟野寺へ行ってきました!!!
場所は湖南の甲賀市甲賀町です!
甲賀・・・といえば・・・
そう、甲賀忍者の里!!
車で移動していると、飛び出し忍者をたくさん見ることができます!
しかも、その間隔が・・・狭い!大量!
これらの忍者は地元の方々の有志で作るものなので、顔のクオリティもピンからキリまであります。
更に、忍者たちは時々変装して顔を変えてしまい、通行者を惑わすとのこと・・・。
恐ろしやー!
甲賀の里を通る際はご注意を。
さて、櫟野寺。
らくやじ、と読みますが、この読みとなったのは第二次世界大戦後のことで、元々は「いちいのでら」だったとのこと。
792年に、最澄によって建立された古寺。
叡山や東寺に、建物の補修のための木材を度々提供したという記録が残っているそうです。
この地は、木材がとれることで有名。
現在でも林業が盛んであるようす。
櫟野にも、今でも集落の共同林が運営されていたり、林業を通しての団結の強い地域だと感じました。
門前を伊勢街道に通じる道が通っているため、かつては参拝客で賑わったようです。
現在はひっそりとした静かなおもむきです。
そんな櫟野寺は、旧国宝で、重文の十一面観音さま(日本最大の座仏観音)や、坂上田村麻呂が彫刻したと伝えられている田村毘沙門天立像が有名ですが、実は欠け仏様もたくさんおられます。
かつて、櫟野寺には多くの末寺がありましたが、廃れたり他宗になったりしたため、行き場を失った仏さまたちが続出。
それらの仏さまたちがこちらに集っているのです! (欠け佛様には欠かせないエピソードですね…)
古い一木造の仏さまが多いので、手足のパーツが破損してしまうのでしょう。
頭やお体は美しいままの仏さまが多いです。
そして、こちらの仏さまたちには不思議な特徴があります。
足先の欠損
十一面観音さまたち お堂の向かって上手の壁に並ぶ十一面観音さまたち。 素朴ながら気品ある顔立ち。
足先が揃って欠損…!?
平安の地蔵菩薩様 美しいお顔ですが、両手と…足先が欠損
やや厳しい顔立ちの地蔵菩薩さま 僧形神像か、と言われています。 こちらも…足先がない
ふたつめの部屋に入ってすぐの場所におられる、やや厳しい密教的な顔立ちの聖観音さま こちらも足先なし
どうしてこんなに足先のない仏さまが多いのか…!?
いずれも、本当に足の指から先の、先端部分のみがありません。
専門の方にもお聞きしましたが、はっきりした理由はわからないそうです。
しかし、かつてこの辺りに仏像の工房があったとされており、未完成の像である可能性も考えられます。
とはいえ、指先だけ別パーツというのも考えにくく、やはり真実は闇…。
ベスト欠け仏in櫟野寺
欠け「仏」ではありませんが、 薬師如来像の足元に控える、一対の狛犬たちがイチ押しです。
両方とも、足のパーツはほとんど無く、 朽ちた棒のようなもので体を支えています。
右側の狛犬には頭からざっくり傷が走っていますし、両者とも全体的に痛みが激しく、木に戻る一歩手前といったところ。
狛犬がどうして寺に・・・? という謎もありますが、天台宗で神仏習合が積極的に行われたのかもしれませんし、関連する寺院の鎮守社にあったものなのかもしれません。
色々と謎の多い櫟野寺。
平安の美しい仏様たちに囲まれながら、ついつい長い時間を過ごしてしまいました。
またいきたい!!
(拝観した日:2011.10.22)
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大阪に住む欠け佛好きな人。
好きなものは三つ。妹と鬼と欠け佛。
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